大日本印刷、良品計画から電子看板受注 複数画面で商品情報、誘客
2009/9/18
大日本印刷は17日、衣服・雑貨チェーン「無印良品」を展開する良品計画から電子看板システム「トールビジョン」を受注したと発表した。受注額は明らかにしていないが、トールビジョンが常設目的で採用されたのは今回が初めてという。
トールビジョンは、複数の大型液晶ディスプレーを横や縦につなげ、あたかも1つのディスプレーのように見立てる電子看板システム。大日本が納入するのは、18日に移転新装オープンする無印良品池袋西武(東京都豊島区)で、画面サイズ42型12台、46型4台を取り付ける。42型は道路に面した1階のショーウインドーに縦置きで縦方向に2段、横方向に6列配置し、歩行者を店内に誘導するように配置して映像を表示する。46型は店内のエスカレーター脇に横置きで縦方向に2段、横方向に2列配置する。買い物客に商品情報などを発信する。
電子看板システムは、カタログなどの印刷物では伝えきれない情報を動画で視覚的に繰り返し訴えることができる利点がある。曜日や時間帯によって表示画像などを切り替えることも可能で、細かなニーズに合致する情報が配信しやすい。
無印良品では、池袋西武の来店者の反応や売り上げへの影響を調査して電子看板の他店舗への展開を検討する。
◇
【予報図】非電機メーカー 差別化で勝負
今年4月に専門部署「デジタルサイネージ推進本部」を立ち上げ、電子看板事業に本格参入した大日本印刷にとって、今回の受注は今後の事業展開に弾みがつく。同社はこれまでJR東日本の駅向けなどに期間限定で納入した経験はあったが、常設は初めて。同事業は成長分野として販売に力を入れている電機メーカーが強く、異業種で後発組の大日本の製品が採用された反響は大きそうだ。
大日本では、人が行き交う駅向けでの本格受注を狙い、鉄道向けに注力する方針。また、民間ベースでの受注実績を積み上げ、地方自治体の施設向けも開拓する計画。2013年3月末までに電子看板事業全体で100億円の累計売り上げを目指す。
大日本は、09年3月期に株式上場以来、初の連結最終赤字に陥った。10年3月期の業績予想で見込む連結最終黒字を確固たるものにするには、新規事業でのてこ入れが不可欠。同分野ではライバルの凸版印刷も注力しており、目標の達成には製品の差別化を打ち出す必要もありそうだ。(佐藤克史)
トールビジョンイメージ図↓

デジタルサイネージは、現在は電機メーカー優位のようですが、印刷物のコンテンツ使用やカラーマネジメントのノウハウ、印刷物との連動など、印刷会社ならではの強みもあります。
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